バトガまとめ ストーリーを知ってる人用
3部のまとめ ストーリーを知ってる人用
ストーリーを知らない人用まとめ

バトルガールハイスクール ストーリー

過去の記事は「バトガのストーリーを知ってる人が、設定を確認できるように作ったもの」なので、
バトガのストーリーを知らない人用の記事も作成します。


ゲームのストーリーであり、おそらくアニメの過去編に値します。
少しでも興味がある人はゲームでストーリーを追ったほうが絶対に楽しめます。
ちなみに、バトガの設定はかなりいい加減なため、なるべく話が繋がるようには書きますが無理がある箇所もあるかもしれません。


公式設定は黒字、予想は青字で表示します。
予想の根拠は過去の記事でどうぞ。(長いけど…)



アクセス解析から、このブログが貼られた2ちゃんねるのスレを見に行くことがありますが、
リアルタイムで確認していないため根拠を説明することができません。(貼ることに関しては問題ありません)
矛盾点などがありましたら、このブログのコメントかツイッターのリプライでご指摘ください。
(一応確認できたものに関してはコメント欄にて補足しておきます。)



以下全てネタバレです。







  • はるか昔

人間の絶望や恐怖、負の感情を存在の源とする「ソフ」という種族が存在した。
(何人かいたのか、たった一人だけだったのかは不明)
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地球に降り立ったソフを人々は「イリス」と呼んだ。


イリスは、「イロウス」と呼ばれる感情を持たない生物を使い、人々に恐怖を与えることで自身を存続させていた。
(ソフやイロウスが地球外生命体の可能性も示唆されているため、どのような理由で地球にたどり着いたかなど詳細は不明)


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イロウスには「大型」「小型」など様々な種類が存在するが、人間がそれらを倒す方法を見つけることはできなかった。



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一方地球には、神樹と呼ばれる大木が存在した。
神樹は意思を持っており、19歳以下の少女に特別な力を与えた。
選ばれた少女たちは「星守」と呼ばれる。


星守は、「星衣」という不思議な衣服を身に纏い、通常の武器では倒すことのできなかったイロウスに唯一対抗できる存在となった。
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(左:星衣フェニックス 右:星衣フローラ)


星衣は何種類か存在し、通常は左のような星衣を身に纏うが、成長し「覚醒」すると、右の星衣フローラに変化し圧倒的な力を身につけられる。
星衣を身に纏い、神樹の結晶から作り出した「神樹の武器」を使うことで、彼女たちはイロウスと互角以上に戦える力を身につけた。
(星守以外の人間が神樹の武器を使っても効果はない)
そうして、まだ数が少なかったイロウスを星守が人知れず倒して過ごしていた。


その後時期は不明だが、神樹を中心として学園を設立。
「神樹ヶ峰女学園」と名付けられた。
学園には(今で言う)普通科クラスと星守クラスが存在し、一般の生徒は普通科クラス、星守は学年を問わず一つの星守クラスに所属し、イロウスに対する知識や戦闘方法の教育を受けた。


対イロウス特化型対策組織として、「星の箱船」を神樹ヶ峰女学園に設立。
この組織の構成員は全てが元星守であり、多くの賛同者からの提供により作られた技術で星守を援助した。
同じく平安末期、「千導院家」という由緒ある家柄の人々が星の箱船を支持し、イロウスの討伐に協力した。


時期は不明だが、「楠家」「水鏡家」も星の箱船を支持。


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八雲 樹 御剣 風蘭 酒出 茉梨 楠 明日葉


八雲樹、酒出茉梨が中学1年生として神樹ヶ峰女学園に入園する。
この時、すでに星守だった樹は星守クラスへ、茉梨は普通科クラスへの所属となる。
普通科クラスで一般人として授業を受けていた茉梨は、同級生でありながら脅威であるイロウスと戦う強い存在の樹(を始めとした星守)に憧れを抱いていた。
しかし特に変わったことが起きるわけでもなく、中学時代は終わっていく。


2038年、御剣風蘭が神樹ヶ峰女学園へ入園。八雲樹、酒出茉梨と同い年の高校1年生である。
風蘭はいわゆる女番長で喧嘩が滅法強く、規則を守らないいい加減な性格だった。
対して樹は非常に正義感が強く真面目な性格なため、クラスは違えど何かと接点があった。


あるとき樹はたまたま、星守としてイロウスと戦う風蘭に遭遇した。
話を聞くと1年以上も前から星守として1人で戦っていたが、そのことを特に誰にも話してはいなかった。
そのいい加減さが樹を腹立たせたが、喧嘩ばかりの2人はいいコンビになっていった。
その後風蘭は、樹の報告により星守クラスに転入することとなる。



あるとき、樹と風蘭がイロウスの群れと戦うが、敵の数の多さからあと一歩でやられるというほど追い詰められてしまう。
そこにたまたま通りがかった茉梨が2人をかばい、その時茉梨は星守に選ばれる。
星守になった茉梨と協力し、3人で見事にイロウスの群れを倒すことに成功した。


星守になった茉梨は当然星守クラスへ転入。
樹と風蘭が茉梨に助けられたことや、茉梨が樹に憧れていたこともあり、3人はすぐに仲良くなった。
ちなみに樹の夢は司書、茉梨は教師、風蘭は漠然とモノづくりに興味を持っていた。
そうやって過ごすうちに、3人は「最強の星守」と呼ばれるようになる。


しかし、すでに星衣フローラに覚醒していた樹と風蘭に対し、自分だけが覚醒できず3人の中で足を引っ張っていることを茉梨は気にしていた。
そんな中、それまで少なかったイロウスの数が何故か増え始める。
さらに、神樹の加護によって守られていた地域にまでも、イロウスが侵入してくるようになった。


  • 2040年

茉梨が1人で歩いていると、イロウスに襲われている女性を発見する。
なんとか大型イロウスである「ウォルフ」を1人で倒すことができた茉梨に、女性はお礼を言う。
この女性は、その後たびたびイロウスに襲われ、茉梨に助けられることとなる。


一方で、普通科クラスから星守クラスへ転入生がやってくることとなった。
名を「楠明日葉」と言い、由緒正しい家柄である楠家の長女である。
楠家は古くから星の箱船を支持しており、当主である父や元星守である母に幼少から厳しく稽古をつけられていた明日葉は、中1にしてほぼ即戦力として使えるほどの実力を持っていた。


ある時星守たちは、かつてないほどの大きさのイロウスと遭遇する。
それまで戦っていた「ウォルフ」などとは明らかに違う見た目をした新種のイロウス「ヴァルガンド」の登場である。


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その時、普段とは違う感覚を星守たちは覚えた。空が紫色に濁り、覚醒していない星守は息苦しさを感じた。
大型イロウス「ヴァルガンド」が、瘴気を発生させたのである。
この瘴気は地球環境を汚染し、星守でない人間が包まれると1秒ももたずに気絶、最終的に死に至らしめる。
星守も強さによって「体が重い」「気分が悪い」などの症状が現れ、まともに動くことができるのは星衣フローラを身に纏い覚醒した星守だけである。



なんとかヴァルガンドらイロウスを倒した星守たちだが、瘴気を放つイロウスは各地に出現するようになった。
そんな中、瘴気を放つイロウスが大量に出現している山があるという報告を受けた星守たちは、討伐に向かった。
そこで順調にイロウスを倒していくが、新種のイロウス「ウィング・ラプター」が出現。電撃による遠距離攻撃に樹や風蘭、茉梨は手も足も出ずにやられてしまう。
その境地の中で、茉梨はついに星衣フローラに覚醒する。
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3人の力で山のイロウスを討伐し、その後も更に修練に励むようになる。
しかしある時、最悪の事態が発生したと星守たちが呼び出される。
ウィング・ラプターとは比較にならないほどの圧倒的なエネルギーを持つイロウスが観測され、あまりの瘴気の濃さに神樹が圧されているという。
すでに街のイロウスを討伐中の星守を確認しつつ、最強の星守である3人はその発生源と思われる教会へ向かった。
しかしかつてないほどの瘴気の濃さに、樹と風蘭は気絶してしまう。
1人意識を保つ茉梨の前に現れたのは、イロウスに襲われ、何度も茉梨に助けられた女性だった。
その女性の正体はイリスであり、彼女はこう話した。
自分の存在はとても曖昧であり、存在し続けるためには人間の体が必要である。
人間の体もまた弱いため、時と共に削られていく。
そのたびに「依代」となる人間を探している。
依代は強く、さらに想いを抱いてなければならない。
そう言って、イリスは樹と風蘭を生かすかわりに茉梨に依代になるよう、地獄の取引を提案した。
どうやっても勝つことのできない力の差と、2人を見殺しにはできない茉梨の性格から、依代になることを選ぶ。


そうして最強の星守3人がいないまま、イロウスたちの侵略により地球はほぼ完全に制圧されてしまう。
樹と風蘭が目を覚ました頃には、もうすでに地球を脱出しなければならない状況にあった。
のちにこの日は「審判の日」と呼ばれ、人類の屈辱の歴史となる。


そうして神樹は周りの土地ごと地球を飛び立ち、宇宙空間でコロニーとなった。
更に残された人々は、火星と月へ逃げ出すこととなる。
先進国の人々は月へ、途上国の人間は火星へと移った。
(2040年には無理だろとツッコミたくなるが、そこはフィクションということで目を瞑るしかない。)
この時、星守を支持していた家の一つである水鏡家は、月と火星のバラバラの土地へ追われ、それ以降の名前を聞かなくなった。
(何故その後また共に暮らさないかなど、詳細は不明)


地球を奪われ、何より茉梨を失った樹と風蘭は、卒業後も漠然とした日々を過ごす。
(高校を卒業、もしくは19歳を過ぎると星守としての力を失ってしまう)
しかし偶然再会した2人は久しぶりに話が弾み、茉梨の夢だった教師になることをかわりに叶えたいと思っていたことをお互いに打ち明ける。
そして時期は不明だが、2人とも神樹ヶ峰女学園の教師となる。



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コロニーで生活していた人々の中からも新たな星守が誕生し、楠明日葉をリーダーとした15人で地球にいるイロウスを倒しながら「奪還授業」を行っていた。
奪還授業とは、文字通り地球を奪還するための授業である。
まず星の箱船の教師たちがイロウスの様子を観測し、もともと神樹があった場所の周りでなるべくイロウスが少なく瘴気が薄い場所を見つけ出す。
(イロウスの群れを相手にするのは危険なため)
そこに転送装置で星守を送り、イロウスを退治する。
イロウスがいなくなり、瘴気が晴れたタイミングで「神樹の結晶」を埋める。そうすると、その場所にイロウスは近づけなくなる。
これを繰り返すことで神樹があった場所の周りに結界を張ることができたら、そこに神樹を戻すという作戦である。
(これは「最終的に」神樹を地球に戻そうという作戦であり、時間をかけてゆっくり行う予定であった)
瘴気が濃い場所では転送装置が作動しない、結界も張ることはできないなどいろいろな不都合が存在する。
ちなみに教師となった御剣風蘭がその才能を活かし、ものすごい神樹の武器を発明。
さらに星衣を加工することで、どんな星守でも瘴気の中で動き回ることができるようになった。
これにより昔より遥かに楽にイロウスを倒せるようになる。


そのうち神樹ヶ峰女学園に1人の教師が転任してくる。
これがこのゲームの主人公であり、プレイヤーとなる先生(あなた)である。
この先生が学園に就任するところからゲームは始まる。
彼は星の箱船の中で唯一の男性であり、何故男性が神樹ヶ峰女学園に就任したのか、まだ明かされていない。
しかし先生がいなくてもストーリーは成立するため、もうこれ以上は触れません。(こら)


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奪還授業として、みき、遥香、昴の高1組は渋谷に向かう。
その中で目的である大型イロウスを倒すも、周りから次々と大型イロウスが集結してくるという想定外の事態が起こってしまう。
3人の実力では大型イロウスの群れを倒すことはできずに苦戦するが、助っ人に来た明日葉、蓮華、あんこの高3組の活躍により、渋谷を奪還することに成功する。



次の奪還授業は東京メイルブリッジと呼ばれる橋だ。
その橋でイロウスを討伐中に、新種のイロウスが出現する。
それは2体セットで現れ、0.1秒の差もなく同時に倒さない限り復活するという、厄介な能力を持ったイロウスであった。
星守たちは一時撤退し、息の合ったペアを探すことに。
普段一緒に行動している人とは違う、性質の近い2人を探した結果、桜とくるみのコンビが最も呼吸を合わせやすいことが判明した。
2人は見事同時に新種のイロウスを倒す。
しかしその後、今まで水中でしか活動できなかったタイプのイロウス「アンギラ」が、地上で行動し、瘴気を放つ。
アンギラを倒しメイルブリッジを奪還することはできたが、イロウスが進化していることに星の箱船は不安を覚えるのだった。



久しぶりの奪還授業。
しかし今回は奪還を行わずに、イロウスの討伐を行う。
今までは星守の実力から、なるべく戦いを避けて奪還を行ってきた。
しかしイロウスの進化や数が増え始めていることから、このペースではいつまで経ってもの地球を奪還することはできないと判断。
そのため奪還はできなくとも大型イロウスを何体か倒して実力をつけてもらおう、という作戦。


そんなわけで高尾山にやってきた星守たちは、そこで巨大化したヴァルガンドに遭遇する。
その1体を15人全員でなんとか倒すも、巨大化ヴァルガンドの群れが現れてしまったため一時撤退することに。
今のままではどうやってもヴァルガンドの群れを倒すことができないため、合宿を行うことになった。
(それ最初からやるべきでは?)



御剣先生の協力もあり、合宿を終え成長した星守たち。
再び高尾山へ行き、かつて強敵だったヴァルガンドを簡単に倒していく。
1匹残らず討伐しようと意気込んでいると、そこに正体不明の少女が現れる。



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自らをサドネと名乗るその少女は、イロウスが友達であるという。
星守を、友達をいじめる存在だと認識し攻撃を仕掛けてくる。
一度撤退し様子を見るが、その後もイロウスを操り星守の前に現れるサドネ。
だが「エヴィーナ」という名の仲間に直接戦うことを禁じられているらしい。


ある時、宇宙から謎の物体が墜落する。
星守たちがその様子を確認しに行くと、妙な機械がイロウスと戦っていた。
それまで神樹の武器でないと倒せないと思われていたイロウスを、機械たちが倒している。(理由は未だに不明)
八雲先生に確認すると、それは月にある基地「ムーンクレスト」が送り込んだ機械「ドローン」だという。


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月の人々が送ったということは、味方だと判断した星守たちは、ドローンと協力して次々とイロウスを倒していく。
小型イロウスしか倒せないドローンだが、それでも圧倒的に有利となった。
しかし突然ドローンが行動を停止し、星守たちに襲いかかる。


大型イロウスが放つ瘴気は機械の誤作動を引き起こすという。
(後に月の人間も瘴気対策をしていたのだが、それが不完全だったために途中で暴走したことがわかった)
そのためイロウスを狙っていたドローンが星守を狙うようになり、更に敵が増える形になってしまった。


ドローンが月から送られてきたことを知った八雲は、1人ムーンクレストへと向かった。
月は星の箱船の考えに賛同し、地球への不干渉を約束していたからだ。
それでも地球にドローンを送ったのは理由があると言う。


もともとドローンを使って地球を奪還しようと計画していたのは火星の人々だった。
(火星も月の直後に地球にドローンを輸送)
月の住民は、地球にいた多くの人々を受け入れず火星に追いやることで安定した生活を保っていた。
その状況でもし、火星が地球の奪還に成功してしまった場合、地球における月の住民の立場は危ういものとなる。
(月の住民も地球に戻りたいという気持ちは強いため)
だから火星よりも先にドローンを投下して、地球の奪還を自分たちの手柄にする必要があったのだ。
しかし結果的に、月のドローンも火星のドローンも暴走してしまい、星守にとって多くの敵を増やすこととなった。


その後更に暴走したドローンは、輸送船に乗り月へと向かう。
ドローンに対抗する手段を持たない月を救うため、星守たちは転送装置で月へと移動する。
神樹の謎パワーにより宇宙空間でも生身で戦える星守たちは、ドローンを見事全て撃破し、月を救うことに成功する。



月と火星についての事情を知った八雲は火星共同体へと向かう。
しかし月と違い、星守にいい印象を抱いていない火星の人々によって囚われてしまう。
何を言っても聞かない火星の人々から八雲を救ったのは、星の箱船の理事長である「神峰牡丹」だった。
過去に理事長と何かあったと思われる火星の人々は、彼女の一声で八雲を開放し、ドローンを地球に飛ばさないことを約束した。
火星で話を終えた理事長がコロニーに帰宅し、八雲と会話を交わす。
神樹がコロニーに浮いたままではどんどん力が弱ってきて、あと10年も持たないという…。



一方、地球のとある廃工場にサドネはいた。
街でドローンを拾い、エヴィーナへのプレゼントとして持ってきたのだ。
それを見て使えると喜ぶエヴィーナに対し、「偉い?」と甘えるサドネだが、軽くあしらわれてしまう。
拗ねてしまったサドネを見てエヴィーナは彼女をあやすように諭す。
「全部2人のためだから。一緒に楽園を作りましょう」
さらにサドネはもう強くなったからと、星守と戦うことを許可される。



再び星守の前に現れ、ついに自身も戦うサドネだったが破れてしまう。
しかし負ける訳にはいかないと、何度も食い下がるサドネ。
彼女が地球で目覚めた時、周りには誰もいなかった。
ただ言葉も話さないイロウスだけがおり、何年もの間たった1人イロウスと生活していた。
そんなときに現れたのがエヴィーナであった。
彼女はひとりぼっちだったサドネを必要とし、優しく接してくれた。
そのエヴィーナに応えるために、サドネは必死に戦うのであった。


そこにエヴィーナが登場する。
彼女はサドネに近づき、おもむろに抱きかかえる。



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星守に負け、もう使い物にならないと判断したサドネの能力(イロウスを制御する力)を奪いとったのだ。
便利な力を持っていたから利用しただけだと吐き捨てるエヴィーナは、サドネの力でイロウスを呼び出し、さらに改造したドローンを使って星守を襲う。
そしてしばらく戦った後、良いデータがとれたと何処かに行ってしまう。


倒れるサドネを星守たちは心配するも、八雲はイロウスの可能性がある人物をコロニーに入れる訳にはいかないという当然の判断を下す。
仕方なくサドネを置いて一時撤退しようとした瞬間、星守の1人である綿木ミシェルは彼女が大事そうに抱えているぬいぐるみに気がついた。
大のぬいぐるみ好きであるミシェルは、そのぬいぐるみの状態を見てサドネが悪い人間ではないと察知する。
そうして、とっさの判断でサドネを一緒にコロニーに転送させてしまう。
他の人達は当然驚いたが、話し合った結果サドネを学園に迎え入れることに反対する者はいなかった。
ただ1人、千導院楓を除いては。



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千導院家は平安時代から星の箱船を支持していた名家である。
しかし長いこと神樹に選ばれ星守になることができる者は現れず、楓はその念願叶ってようやく選ばれた星守であった。
そのため星守としての使命感や責任感が人一倍強く、絶対に安全だとは言い切れないサドネを保護することは反対だという。
しかし今になってサドネを見捨てることもできない星守たちと意見が合わず、1人教室を飛び出してしまう。


サドネが寝ていた倉庫にやってくると、そこでいくつかの会話を交わし地球に戻るように諭す。
その中で、接してみるとごく普通の少女である彼女を地球に帰そうとしていることに胸の痛みを感じるが、正しいことをしているんだと自分を暗示する楓。
最終的に転送装置でサドネを地球に連れてきてしまう。
しかしそこで運悪くイロウスの群れに囲まれてしまい、楓は追い詰められる。
そのピンチを救ったのがサドネだった。サドネにとって星守は、エヴィーナに捨てられて全てを失った自分を救ってくれた友達だという。
彼女は命がけで楓を守った。
その言葉に、楓は自分が間違っていたと反省する。
転送装置の履歴を見て駆けつけた仲間にも助けられ、2人はコロニーに戻る。
その時、サドネの周りを不思議な光が包み、彼女は星守になった。
仲間を守りたいという純粋な想いに神樹が力を貸したのである。
こうしてサドネが正式に神樹ヶ峰女学園へ入園し、星守は16人となった。



サドネが星守になったことで盛り上がる中、悪いことが立て続けに起こった。
ひとつはみきが体調を崩し入院してしまったこと。
ただの体調不良ではなく、星衣に変身できなくなってしまう。
でもこれは主人公を活躍させるための演出であり、特に触れなくても問題ないのでスルーしようと思う。


もう一つの問題。こちらは奪還授業始まって以来の緊急事態だという。
それまでは神樹の結界が張られている場所にイロウスは近づけなかったが、
エヴィーナがドローンを使い結晶を掘り起こし、結界を破っているという情報が入った。


神樹が力を失い始めていること、これまで奪還した場所が奪い返されていること、
さらにサドネの体内から瘴気を一時的に消せる成分が抽出できることを発見したという理由から、急遽神樹を地球に戻す作戦を決行することに。


神樹があった場所に星守たちを転送させて、ある程度イロウスを倒す。
そうして瘴気が薄くなったタイミングで、サドネの成分を散布させ瘴気を消してしまう。
そのタイミングで神樹を地球に落とし、結界を張ることで残ったイロウスを追い出すというのがこの作戦である。
「地球奪還作戦」と名付けられた。


星守たちの頑張りによりイロウスは次々と討伐されていく。
流れで現れたエヴィーナも倒し、見事に神樹を地球に戻すことに成功した。
彼女たちの努力と成長、そして何よりもサドネという存在を受け入れた星守の優しさによって地球は救われたのだ。
つまり綿木ミシェルのおかげで地球を取り戻せたむみ。
神樹は結界を張り巡らせ、さらに地球に戻ったことで力も全快し、星守たちは故郷を奪還できたのであった。
そうして月や火星からも人が戻ってきて(全員戻ってきたわけではない)、人々は地球で暮らすようになった。

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地球で暮らすようになってから月日は流れ、
(といっても登場人物の年齢などの都合上時は止まっている)
星守たちは生き残ったイロウスを退治しながらも平和に暮らしていた。


しかし最近、少女が行方不明になる事件が多発しているという。
ある時ついに神樹ヶ峰女学園の生徒が行方不明になり、嫌な予感がした星の箱船は星守たちを調査に向かわせる。
手がかりを追って地下通路まで来た星守の前に現れたのは、今までに見たこともない人型のイロウスであった。
そのイロウスは、地球を奪還した16人が束になっても手も足も出ないほど強い。
追い込まれた星守の前に現れたのは、2人の少女であった。
少女は人型のイロウスを一撃で倒し、圧倒的な強さを見せてその場を去る。
彼女たちが何者なのかはわからないが、星守の1人 蓮見うららはある妙な感覚を覚えていた。


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それからしばらくして、イロウスを倒した謎の少女の正体が判明する。
星守ではない2人が何故イロウスを倒す力を持っているのかはともかくとして、彼女らはf*f(フォルテシモ)というグループのアイドルだった。
名を「煌上花音」と「国枝詩穂」と言った。
アイドルに詳しいうららは、しかし「アイドルがイロウスと戦うわけがない」という先入観から、2人を見たことがあると思いながらも気付けなかったのである。


その後もf*fの2人は星守の先を行き、圧倒的な力で人型イロウスを倒していく。
気の強い花音は星守の弱さを責めるが、プライドの高いうららはそれに反発する。
うららはアイドルになることを夢見ており、実際デビューできる機会もあったが今は星守が1番大切だとそれを断った過去がある。
そのためイロウスを倒しながらアイドルもやっている花音を見て黙ってはいられなかったのだろう。


f*fの話によると、彼女たちはイロウスに襲われたときに声を聞き、何者かから力を授かったと言う。
そして指導者である「七嶋葵」という教師が、過去のデータを元に正確なイロウスの出現時間と位置を予想し、星守より早く現場に駆けつけることができると言う。



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ある時星守は妙な生物と出会った。
ぬいぐるみのような見た目をしたその生き物は、名を「アルル」と言った。


アルルはイロウスを呼び出し、そこにやってきたf*fと一緒に星守たちを異空間へと引き連れた。
その異空間で星守たちは、「自分の心の弱さ」に出会う。
これこそが、少女消失事件の真相であった。
少女の心の闇が人型のイロウスを生み出していたのである。


しかし、星守は心の弱さを上回る強い想いを持っていた。
自分の弱さと向き合ったことで鍵が開き、彼女たちは星衣フローラへと覚醒できたのだった。


異空間の中で、うららは「f*fに憧れている自分」と出会った。
アイドルとして成功しながら、イロウスも倒している。そんな彼女たちを見て、自分は夢を諦めているだけなんじゃないかと考える。
しかし星守としてのライバルであり親友の朝比奈心美とともに歩み、地球を救う。今はその星守に専念するのが自分の道だと決意する。
(f*fは2人でアイドルだが、うららの仲間はアイドルになりたいわけではない。それなら今は仲間と共に精一杯星守を全うし、その後でアイドルになればいい。アイドルになるために生まれてきたようなうららならその夢は叶えられるし、心美もそうだと信じている。というのがうららの出した答えであった)
そうして自分の弱さと真に向き合い、彼女も覚醒したのであった。



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覚醒した星守たちは、かつて16人揃っても勝てなかった人型イロウスを簡単に倒していく。
こうして、星守はf*fに負けない力を手に入れた。
花音とうららは口喧嘩をしつつも、お互いに協力してイロウスを倒すのであった。



その後、花音と詩穂が国内留学生として一時的に神樹ヶ峰女学園へ転入してくる。
星守ではないが、イロウスと戦う者同士が共に行動したほうが都合がいいという星の箱船の判断だった。
うららと花音は相変わらず喧嘩をしてばかりだったが、イロウスやアイドルの知識などの共通点も多く、次第に打ち解けていく。
気の強い花音も、やがてうららの前で笑顔を見せるようになっていった。
その笑顔が、無残にも詩穂の瞳を濁らせていることに気付きもせずに。


花音と詩穂は、今までどんなことがあっても2人で乗り越えてきた。
お互いがお互いを励みにし、花音は詩穂が、詩穂は花音が唯一の理解者であった。
しかし今、言い争いをしながらも息ピッタリな花音とうららを目の前で見て、詩穂の心は日に日に傷ついていくのであった。



ある日、星守たちの前にエヴィーナが現れた。
人型イロウスを引き連れて立ちはだかるも、強くなった星守相手に結局破れてしまう。
逃げるエヴィーナの前に現れたのはイリスだった。
彼女をもう使えないと判断したイリスは、意味深なセリフを吐きながらエヴィーナの耳の装置を壊す。
脳と繋がった装置を無理やり壊され倒れる彼女は、気絶する瞬間に神樹ヶ峰女学園を思い出す。
そして、自分が何者だったのかも。


それからしばらくして、花音が所属事務所に呼び出される。
事務所の方針で、花音をソロデビューさせることに決めたという。
しかし花音は、あくまで詩穂と一緒に頂点を目指すことを決意していた。
だが事務所の社長が言うには、詩穂に合わせていてはすごいアイドル以上になることはできない。
それでも納得の行かなかった花音は、たまたま通りかかった七嶋葵にこの事について相談する。
話を聞いた七嶋葵は、ソロデビューがいいチャンスだと花音にアドバイスをする。
もしかして1人でデビューする自信がないの?とからかう葵に、花音はムキになって「一人でもアイドルはできる」と叫んでしまう。
そこだけを密かに聞いていた詩穂は、花音がソロデビューを決めたと勘違いしてしまうのだった。


確かに花音のアイドルとしての才能はずば抜けており、自分が足を引っ張っているのではないかと詩穂は以前から気にしていた。
そこにうららのことも重なって、彼女はひどく落ち込んでいた。
しかし、それでも花音に限ってそんなことはしない、きっと勘違いであるとその時点ではまだ理性を保とうとしていた。
そんな彼女の前に現れたのは七嶋葵だった。
葵は詩穂に向かって言う。
「花音、ソロデビュー決めたんだって!」
その言葉に、詩穂は全身が熱くなった。さらにアルルの能力により、彼女は弱い自分の姿を見る。
自分自身の心と七嶋葵によって追いつめられた彼女は、心が爆発しイロウスになってしまう。
それに引き寄せられるように、次々とイロウスが集結する…。


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七嶋葵は詩穂をイロウスにしたことでついに正体を見せる。
彼女こそ、かつて茉梨を依代にした女性であり、つまりイリスだったのだ。
花音は詩穂がイロウス化したことに立ち直れないほどのショックを受けたが、仲間からの叱咤激励により、覚悟を決め詩穂の前へ向かう。
詩穂に対する全ての想いをぶつけるが、あまりのイロウスの多さに倒れてしまう花音。
花音の気持ちを知り、さらに傷つき倒れる姿を見て、詩穂は正気に戻る。
その2人の純粋な強い想いが神樹と反応し、2人は星守として覚醒した。

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イリスの居場所を突き止めた星守たちは、全ての黒幕である彼女の元へ向かう。
イリスはアルルを吸収し星守たちに襲いかかるが、予想外の力に苦しみ一時撤退する。
その後、星守となった花音と詩穂が神樹ヶ峰女学園に正式に入園し、一件落着するのであった。
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ある晩、サドネは夢を見た。
それは両親(と思われる人物)の夢だった。
そのことを考えながら戦いに集中できずにいると、イロウスに襲われ耳の装置を壊されてしまう。
それまで調べても詳細が判明しなかった耳の機械だが、ヒビが入ったことでその機能がわかった。
それは脳に作用し記憶を操る装置だった。
つまり、ソフだと思われていたサドネやエヴィーナは、耳に装置をつけられ記憶を操られた人間だったのだ。
なんやかんやあって耳の装置は無事に取れ、サドネは人間に戻ることができたのだった。
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あと神樹ヶ峰女学園の制服が何故かかわり、物語は第4部へ続く!
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アニメはこれだけの物語を経たあとでの話です。